μsデータ管理 取扱説明書(Android 版)

新東科学株式会社

1. 概要

「μsデータ管理」は、静摩擦係数測定器 トライボギア ミューズ の測定データを Android スマートフォン・タブレットで受信し、管理するアプリです。Windows 版「μsデータ管理ソフト」と同じ操作でデータをまとめられ、写真の添付やラベルの文字読み取りなど、現場で便利な機能を備えています。

対応機種

本体接続方法
ミューズ 94i-IIUSB シリアル変換ケーブル(本体の PC 接続端子に接続)
3Dミューズ 37iUSB ケーブル(本体の miniB 端子に接続)

動作環境

  • Android 10 以降
  • USB ホスト(OTG)機能に対応した端末
  • 文字読み取り機能を使う場合は Google Play 開発者サービスが必要です(初回のみ読み取り用データを自動でダウンロードします)

2. 準備

2.1 アプリのインストール

Google Play で「μsデータ管理」を検索してインストールします。

2.2 本体との接続

ミューズ 94i-II

  1. 本体左側の PC 接続端子のキャップを外し、USB シリアル変換ケーブルのピンジャックを差し込みます。
  2. 変換ケーブルの USB 端子をスマートフォンに接続します。
    • 変換ケーブルが USB-A の場合は、USB-C(または microB)の OTG 変換アダプタを使用してください。

3Dミューズ 37i

  1. USB ケーブルの miniB 側を本体に、もう一方をスマートフォンに接続します。
    • スマートフォン側の端子形状に合ったケーブル(USB-C ⇔ miniB など)を使用してください。

2.3 初めて接続したとき

ケーブルを接続すると「μsデータ管理を開きますか?」と表示されます。「常に開く」にチェックを入れて「OK」 を押してください。次回からはケーブルを接続するだけでアプリが起動し、すぐに受信できる状態になります。

3. 画面の説明

メイン画面(縦):受信可の状態表示、次のサンプルへ・前サンプル続きのボタン、サンプルごとの測定値と平均値の表
表示・ボタン説明
カメラボタン黄色の行のサンプルに写真を添付します(7 章)
歯車ボタン環境設定を開きます(4 章)
︙(メニュー)ファイル保存・読み込み、新規ファイル作成、アプリについて
状態表示本体との通信状態を表示します(下表)
次のサンプルへ / 前サンプル続き次のデータを入れるサンプルを切り替えます(6 章)
表サンプルごとの測定値と平均値。黄色の行が次のデータが入るサンプルです

状態表示

表示意味
受信可(緑)本体からデータを受け取れる状態です
受信中…(黄)データを受信しています(通常 1 秒程度)
受信失敗(赤)受信の途中で通信が途切れました。もう一度本体から送信してください
受信不可(灰)変換ケーブルが接続されていません
USB接続の許可が必要です「接続」を押して USB の使用を許可してください

横画面

スマートフォンを横にすると、ボタン類が 1 行にまとまり、表を広く表示します。

メイン画面(横):ボタン類が1行にまとまり、1〜8番目の測定値と平均が一覧で表示される

4. 環境設定

歯車ボタンを押すと設定画面が開きます。

サンプルのまとめ方

受信ごとに次のサンプルへ
本体から 1 回送信するごとに、1 つのサンプルになります。データ表示個数を超えた分は、次のサンプルに分けて入ります(データは捨てられません)。

例:送信 1 回目 A, B, C / 2 回目 D, E / 3 回目 F, G, H, I

12345
サンプル 1ABC
サンプル 2DE
サンプル 3FGHI

指定個数で次のサンプルへ
送信の回数に関係なく、データ表示個数に達したら次のサンプルへ移ります(前に詰めて入ります)。

上と同じ送信の場合(データ表示個数 5)

12345
サンプル 1ABCDE
サンプル 2FGHI

データ表示個数

1 サンプルあたりのデータ数を 1〜50 で設定します。

5. データの受信

  1. 本体の Meas.(メジャー)ボタン で必要な回数だけ測定します。
  2. Ave.(アベレージ)ボタン を押します(平均値表示)。
  3. もう一度 Ave. を押すと、データがアプリに送信されます。

受信したデータは黄色の行に入り、平均値が自動で計算されます。サンプルごとに最初に受信した日時も記録されます。

次のサンプルを測定する前に、本体の電源を一度切ってください。
電源を切らずに続けると本体のメモリーに測定が追加され、次の送信で前のデータが重複して送られます。アプリは重複を検出するとメッセージでお知らせします。

平均値について
本体からは平均値は送られてこないため、アプリで計算しています。計算誤差により、本体に表示された平均値と ±0.001 の範囲で異なることがあります。

6. サンプルの操作

次のサンプルへ

黄色の行を 1 つ下に移します。次に受信したデータは新しいサンプルの 1 番目から入ります。

前サンプル続き

黄色の行を 1 つ上に戻します。次に受信したデータは、前のサンプルの続きに入ります。

削除・移動(長押しメニュー)

表の行を長押しすると、次のメニューが表示されます。

メニュー動作
サンプル名・写真サンプルの詳細を開きます(7 章)
サンプル削除その行のサンプルを削除します
データ削除長押しした位置の測定値を 1 つ削除します(測定値のセルを長押ししたとき)
サンプルを上に移動 / 下に移動上下のサンプルと入れ替えます(黄色の行は移動できません)

削除した直後は画面下に「元に戻す」が表示され、押すと削除前に戻せます。

7. サンプル名と写真

表のサンプル名をタップすると、サンプルの詳細が開きます。

サンプルの詳細:サンプル名の入力欄、測定値の個数と平均、受信日時、添付写真と撮影ボタン

サンプル名

入力欄に直接入力します。CSV ファイルの都合上、カンマ「,」は使用できません。右端のボタンを押すと、ラベルを撮影して文字を読み取れます(8 章)。

写真

  • 「撮影」を押すとカメラが起動し、撮影した写真がサンプルに添付されます。
  • 写真をタップすると拡大表示されます。拡大画面から「文字読み取り」「削除」ができます。
  • メイン画面上部のカメラボタンでも、黄色の行のサンプルに写真を添付できます。測定前にラベルや試料を撮影しておくと、その後に受信したデータと同じサンプルにまとまります。
  • 写真のあるサンプルには、表のサンプル名の横にカメラの印と枚数が表示されます。

8. 文字読み取り(OCR)

ラベルや試料に書かれた文字を読み取って、サンプル名に入力できます。読み取りはスマートフォンの中で行われ、写真や文字が外部に送信されることはありません。

  1. サンプルの詳細で、サンプル名欄の右端のボタンを押します。
  2. ラベルを撮影します。
  3. 読み取った文字が候補として表示されます。候補をタップするとサンプル名に入ります。
文字読み取りの結果:読み取った文字が「試料」「床材A-01」「No.001 2026/09/25」などの候補として表示される

写真の上で選ぶ

「写真の上で選ぶ(複数選択可)」を押すと、写真の上に読み取った文字の枠が表示されます。枠をタップした順に文字がつながってサンプル名になります(例:「試料」→「床材A-01」の順にタップすると「試料 床材A-01」)。「決定」で確定します。

写真の上で文字を選ぶ画面:読み取った文字の枠をタップした順につなげてサンプル名にする
  • 読み取りに使った写真は、チェックを入れておくとそのままサンプルに添付されます。
  • 印刷された文字が得意です。手書き文字は読み取れないことがあります。

9. ファイルの保存・共有・読み込み

メニュー(︙)から操作します。

メニュー動作
ファイル保存端末の「ダウンロード / Muse / ファイル名」フォルダに保存します
ZIPで保存1 つの ZIP ファイルにまとめ、保存先を選んで保存します
ZIPを共有ZIP ファイルを他のアプリに送ります(Google ドライブ、OneDrive、メールなど)
ファイル読み込み保存したファイル(.json または .zip)を読み込みます
新規ファイル作成画面のデータと写真をすべて削除します

保存されるファイル

ファイル内容
ファイル名.csvExcel などで開ける表(No、サンプル名、測定値、平均、受信日時、写真のファイル名)
ファイル名.json本アプリで読み込むためのファイル
S01_サンプル名_1.jpg など添付した写真

「ZIPで保存」「ZIPを共有」では、これらが 1 つの ZIP ファイルにまとめられます。パソコンでは ZIP を開くと中身を確認できます。

読み込み

「ファイル読み込み」で、保存した .json(ダウンロード / Muse 内)または .zip を選びます。ZIP は写真もまとめて復元されます。Google ドライブなどに保存した ZIP も、ファイル選択画面の左上 ≡ から選べます。

自動保存

作業中のデータは自動で保存され、アプリを閉じても次回起動時に元の状態で表示されます。

10. 困ったときは

「受信不可(変換ケーブル未接続)」のまま変わらない

  • ケーブルがスマートフォンと本体の両方にしっかり差し込まれているか確認してください。
  • USB ホスト(OTG)に対応していない端末では使用できません。

「USB接続の許可が必要です」と表示される

  • 「接続」を押し、表示される確認で「OK」を押してください。「常に開く」にチェックを入れると次回から確認が出なくなります。

「受信失敗」と表示される

  • 送信の途中で通信が途切れました。ケーブルの接続を確認し、本体からもう一度送信してください。

前回と同じデータが送られてくる

  • 本体の電源を切らずに測定を続けると、前のデータが重複して送信されます。サンプルごとに本体の電源を一度切ってください。

文字が読み取れない

  • ラベルに近づき、ピントを合わせて明るい場所で撮影してください。
  • 初めて使うときは読み取り用データのダウンロードが必要です。インターネットに接続した状態で一度お試しください。

ZIP の保存先に OneDrive が表示されない

  • 「ZIPを共有」から OneDrive を選んでください。

11. お問い合わせ

新東科学株式会社
〒101-0034 東京都千代田区神田東紺屋町 27
TEL 03-3252-2791
Mail tst@heidon.co.jp
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