引掻針
塗膜の硬度判定や密着性、各種素材のひっかき強度を測定するための測定子です。
【ポイント・手順】
- 特徴: ダイヤモンド製やサファイア製があり、先端Rサイズも豊富(0.001mm〜1.0mm)
- 用途: コーティング膜の剥離荷重測定や、連続ひっかき試験に最適
- 操作: ホルダの穴に針を差し込み、ネジでしっかりと固定して使用します
ボール圧子
点接触による高圧試験や、サンプルの差を明確に出したい場合に適しています。
【ポイント・手順】
- 特徴: 様々な素材、大きさのボールを使用可能な種類を用意しています。
- コツ: 試験後、ボールを回転させて新しい面を出せば再利用可能です
- 操作: ボールのセット方法とアームへの固定
ASTM平面圧子
ASTM D1894規格に対応した、接触面積63.5mm×63.5mmの平面圧子です。
【ポイント・手順】
- 特徴: 広い接触面積での摩擦試験に最適
- 準備: 試験片サイズは63.5mm×120mm程度(シート状の場合)に調整
- 操作: 治具の固定方法と測定時の挙動
30mm平面圧子
シート状・平板状どちらの試験片にも対応する標準的な圧子です。
【ポイント・手順】
- 特徴: シートの巻き付け固定、平板の両面テープ固定に対応
- 準備: 試験片を長さ100mm程度に調整すると固定しやすいです
- 操作: バランスアームへの取り付けと水平出しの手順
ブレードホルダ
ワイパーゴムやヘラ状のサンプルを、実使用に近い角度で固定して試験できます。
【ポイント・手順】
- 特徴: 水平方向に対して傾けた状態での固定が可能
- 操作: サンプルの挟み込み固定手順
- 確認: 水準器を使用したバランスアームの水平調整
砂消しゴムホルダ
円筒型砂消しゴムを固定して、試験片面の摩耗による摩擦の変化を測定します。
【ポイント・手順】
- 特徴: 砂消しゴムを固定しやすいような工夫がされています
- 操作: ローラー軸の固定とセット方法
- 用途: 液晶やプラスチック、塗装面の傷つき評価など
T型剥離ユニット
各種テープや接着剤の「T型剥離試験」を行うための専用ユニットです。
【ポイント・手順】
- 構成: バランスアーム側チャックと移動テーブル側チャックの2点
- 重要: ピックアップツマミの向きによる固定・解除の操作
- 調整: バランスアーム高さと水平出しの重要性
人工皮革ホルダ
スマートフォンの画面操作や車の内装など、人の指が触れる環境を模した試験用です。
【ポイント・手順】
- 特徴: 接触面が平面ではなく「丸み」を帯びている(指の模倣)
- 準備: 試験片をホルダ内に収まるようカット
- 操作: ネジキャップによる簡単な固定方法
タック性ロールユニット
粘着剤や床材、化粧品などの「べたつき(タック性)」を、ロールの転がり抵抗で数値化します。
【ポイント・手順】
- 特徴: ステンレスロール(SUS304)の自重を利用した測定
- 用途: 粘着力の経時変化や残留タックの評価
- 操作: ユニット全体の取り付けと調整
スチールウールホルダ
スチールウール、ガーゼ、ゴムなどを固定し、表面の耐摩耗性を評価します。
【ポイント・手順】
- 特徴: φ12mmやφ27mmの接触面に対応
- 準備: スポンジ状・繊維状の不定形な素材も固定可能
- 操作: ホルダへの押し込みセット手順
45°鉛筆ホルダ
JIS K5600(鉛筆引っかき硬度試験)に準拠した、角度45度固定のホルダです。
【ポイント・手順】
- 特徴: 塗膜強度の判定評価に
- 操作: 専用ガイドを使用した、正確な鉛筆の突出量調整
- 手順: ガイド取り付け→鉛筆挿入→固定→ガイド取り外し
剥離クリップ
粘着テープの引き剥がし試験や、コーティング膜の密着力評価に使用するクリップです。
【ポイント・手順】
- 特徴: バネ式のクリップ機構で、テープや板紙の端をワンタッチで把持可能
- 用途: 90度剥離試験など、垂直方向に引っ張る力がかかる試験に適しています
- 操作: バランスアーム先端に差し込み、横のネジを締めて固定します
ローラー治具
ゴムローラーや金属ローラーなどの円筒状サンプルの摩擦係数を測定します。
【ポイント・手順】
- 特徴: 円筒の側面を線接触させることで、片当たりを防ぎ安定した測定が可能です
- 操作: 治具の溝にローラーの軸をセットし、ドライバーでネジを締めて固定します
- 用途: プリンターの給紙ローラーや搬送用ローラーの滑り性評価など